ヨーロッパを旅してみたら。

2018年6月〜2019年4月、ボランティアをしながらヨーロッパを旅しました。

南イタリアの隠れビーチリゾート、トロペアのおすすめ観光スポットと行き方について。

I love Tropea
Buon giorno!こんにちは。

ここ南イタリアでの滞在も早いもので残り1週間。

ここ数日は11月〜12月の計画やら宿や移動の予約やらをしていました(まだ終わっていませんが…)。


さて、イタリアというとみなさんすぐに思い浮かぶのはローマ、ミラノ、フィレンツェ、ベネチアなど北部の街ではないでしょうか?ツアーなどに組み込まれているのもだいたいこの辺り。

南部はというとイタリア半島のかかとのあたりにあるアルベロベッロやマテーラ、つま先の先にあるシチリア島などが思い浮かぶかもしれません。

私が滞在しているのはそのどちらでもなく、カラブリア州という半島のつま先部分なのです。

今日はそのカラブリア州についてと、私がいま滞在しているお家の近くにある町、トロペアをご紹介します。


カラブリア州ってどんなところ?

南イタリアの地図
上記でも説明しましたが、イタリア半島の先端、長靴に例えるとつま先部分がカラブリア州です。

日本人にとってはイタリアの州の中でおそらく最も存在感のない州だと思います。

その証拠と言ってはなんですが、ここに来る前に「地球の歩き方イタリア」の電子版を購入したのですが、カラブリア州の町はたったひとつだけ、しかも1/2ページしか載っていませんでした…(泣)。

電子書籍にはなっていませんが、「地球の歩き方南イタリアとシチリア」というのもあるのでそちらだともうちょっと載っているかもしれません。

カラブリア州にある有名な町

ひとつは地球の歩き方イタリアにも唯一載っている町、レッジョ・ディ・カラブリア(Reggio di Calabria)。

カラブリア州最大の都市で、有名な博物館や宮殿などの大きな歴史的建造物もたくさんあります。

つま先のまさに先端にある町で、シチリア島からこの町に来るときには「鉄道に乗ったままフェリーに乗る」という面白い体験もできちゃいます。


他にはコゼンツァ(Cosenza)というカラブリア州の中では北に位置するコゼンツァ県の県都も欧米人には人気のようです。

ここは山に囲まれた町で、旧市街にある大聖堂と崖の上に建つ古城が見どころです。


そして今私がいる町、トロペア(Toropea)。

トロペアは上に挙げた2つの町の間に位置する海沿いの町で、足の甲のちょっと飛び出たところ、というとわかりやすいでしょうか?

人口も少ないとても小さな町なのですが、内陸のドイツやスイス、オーストリアの人々に人気なのがこのトロペアという町です。

これらの国からは陸続きなので、サルディーニャ島やシシリア島より車で来やすいというのも人気の理由かもしれません。


カラブリア州へのアクセス方法

南イタリアは東西をつなぐ交通手段がほぼないに等しいので、アルベロベッロやレッチェなどプーリア州のついでにカラブリア州を訪れるのはあまりおすすめしません。

私はバーリからイタリアに入ったのですが、

www.yorotabi.com

www.yorotabi.com

一度ナポリを経由してここまで来る必要がありました。

飛行機で行くには

逆にカラブリアから遠いミラノやローマからは国内線が出ているので訪れやすいです。

カラブリア州には

  • ラメーツィア・テルメ空港
  • レッジョ・ディ・カラブリア空港

の2つの空港があるのですが、私のおすすめはLCCが飛んでいて発着数も多いラメーツィア・テルメ空港です。

ラメーツィア・テルメ空港からラメーツィア・テルメ駅まではシャトルバスで5分、ラメーツィア・テルメ駅から上で紹介した町は全て電車で一本で行けます。

飛行機のチケットは スカイスキャナー から検索、購入できます。


電車で行くには

ナポリやその周辺の都市からですと電車がおすすめです。

コゼンツァやトロペアはインターシティが停まらないので、どこかで乗り換える必要がありますが、空港のあるラメーツィア・テルメやレッジョ・ディ・カラブリアまでは一本で行けます。

ナポリからラメーツィア・テルメまでで3〜4時間、ナポリからプーリア州に行くよりも来やすいと思います。


またシチリア島からも電車で来ることができます。

シチリア島自体が大きいので、島のどこから来るかによって所要時間は異なりますが、先端のメッシーナからレッジョ・ディ・カラブリアまで1時間ちょっと(乗り継ぎが悪いと2時間くらい)です。

このメッシーナ海峡を渡るフェリーは、電車に乗ったまま乗ることができます。

私は利用したことはないのですが、クロアチアで出会ったアメリカ人のおばあちゃんに「イタリアに行くなら面白いから是非乗ってみて」とおすすめされました。

鉄道は EN - Trenitalia から検索、予約できます。

英語が不安な場合は、手数料がかかりますが ヨーロッパ鉄道の乗車券・周遊パス予約|レイルヨーロッパ【公式】からも検索、購入ができます。


ドイツ人が好きな町、トロペアってどんな町?

トロペアの地図
やっと本題の、私が滞在している町、トロペアについてです。

ぶっちゃけ田舎のこぢんまりとした港町です。

その割に今の時期(10月後半)でもまだかなりの観光客がいます。大きいスーパーなんかに行くとイタリア人よりドイツ人のお客さんの方が多いのでは?というくらい。

トロペアへのアクセス方法

そんなトロペアへの行き方は、まず「ラメーツィア・テルメ」を目指すのがわかりやすいです。

ラメーツィア・テルメ空港に飛行機で到着した場合は、シャトルバスで5分でラメーツィア・テルメ駅に着きます。

電車の場合は、フレッチャ(Freccia)やインターシティ(Intercity)などの特急列車でラメーツィア・テルメ駅まで来ることができます。ナポリからだとだいたい3〜4時間。

ラメーツィア・テルメ駅からはトロペアエクスプレス(Tropea Express)かレジョナーレ(Regionale)に乗り、50分前後で到着です。

大型観光バスもよく見かけるのですが、おそらく現地ツアーではなくドイツからの泊まりがけパックツアーがほとんどだと思われます。

日本から来る場合は今のところ個人で来るしかないようです。

トロペア発着のツアーですと、このようなものもあります。
トロペアのオプショナルツアー、チケット、観光、体験予約 - Viator (ビアター)


トロペアのおすすめ観光スポット① 旧市街

トロペア旧市街
トロペアの旧市街は駅の北東にあります。

駅や新市街も含むトロペアの街は高台にあり、旧市街内には海を見下ろせる展望台が何ヶ所かあります。

また旧市街の中央にある通りにはシエスタの時間も営業しているカフェがたくさんあります。

南イタリア発祥のジェラートを挟んだブリオッシュや、トロペア名産の赤玉ねぎを使った軽食などがおすすめです。

逆に旧市街を出てしまうと、昼過ぎから夜7時ごろまではほとんどのお店が閉まっているので注意が必要です。


トロペアのおすすめ観光スポット② サンタ マリア デルイゾーラ

サンタマリアデルイゾーラ
旧市街の展望台から眺めることのできる、丘の上に建つ教会サンタ マリア デルイゾーラ(Santa Maria dell'Isola)。この町のシンボルともいえる教会です。


教会
教会だけなら無料、奥の庭と博物館も見たい場合は2ユーロかかります。

ここに行くには一度海沿いの通りまで下りなければいけません。

旧市街の両側に階段があるのですが、私のおすすめは↓の道。

駅から旧市街に向かう途中で下りてしまう道です。


トロペアの眺め このピンを刺した教会付近からだとこのように旧市街と教会の両方を眺めることができます。


トロペアのおすすめ観光スポット③ ビーチ

トロペアのビーチ
おそらくたくさんいるドイツ人たちのお目当てはこれでしょう。

10月も後半になるとだいぶ秋らしくなってきましたが、それでも日差しが強く、昼間は日向にいると長袖では暑いくらいです。

真冬でも最低気温は10度くらいと年間を通して比較的温暖な土地なので、春から秋にかけて長期間海水浴が楽しめます。


おわりに

イタリアのマイナーな州、カラブリアとその隠れリゾートトロペアを紹介してみました。

カラブリアには美味しいものもたくさんあるのでそちらも近々ご紹介したいと思います。
→食べ物についても書きました!

www.yorotabi.com

何回かイタリアに来たことがある方や皆が知らないイタリアを見てみたい!という方にはおすすめの地方です。是非訪れてみてください。