ヨーロッパを旅してみたら。

2018年6月〜2019年4月、ボランティアをしながらヨーロッパを旅しました。

南イタリア、カラブリア州の美味しいものをいろいろと食べてみた。

groumet Italy Calabria
Buon giorno!こんにちは。

私が現在Workawayで滞在しているホスト先は家がとっても大きく、独立した出入り口のある2DKを一人で使わせてもらっています。

食事は基本的に朝と昼は一緒に食べて、夜は自炊です。自炊とはいっても調味料や水は貰っているし、ほかの食材や料理のおすそ分けもたまにしてくれます。

そんな自由な夕飯を利用して“カラブリア州の美味しいもの”をいろいろと食べてみましたので、今回は南イタリア発祥や名産のグルメをご紹介します。


南イタリア、カラブリア州ってどんなところ?

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カラブリア州はイタリア半島の南端、長靴でいうつま先の位置にある州です。

カラブリア州にある町についてや、私の滞在している家の最寄りの町、トロペアについては前回の記事でご紹介しましたのでそちらをご覧ください。

www.yorotabi.com


カフェで食べた南イタリアの名物たち

週に2回、トロペアの英語教室までホストの娘さんを送り迎えする、というお仕事がありまして、レッスン中は暇なのでいつもトロペアの旧市街をうろうろしています。

まずはそこでよく買い食いしている軽食をご紹介します。


トロペア名産の赤玉ねぎ

イタリアではトロペアと言ったら玉ねぎ、玉ねぎと言ったらトロペア、というくらい有名だそうで、スーパーなどでもたくさんこの赤玉ねぎを見かけます。

その名もCipolla Rossa di Tropea(トロペアの赤い玉ねぎ)。そのまんま(笑)。

この玉ねぎは生で食べてもあまり辛くなく、滞在先ではよくサラダに出てきます。サラダといっても具はトマトと赤玉ねぎ(とたまにピーマン)だけで、オリーブオイルと塩をかけて食べます。


赤たまねぎのフォカッチャ
私がカフェで購入したのは赤タマネギのフォカッチャ


赤たまねぎのアランチーノ
とアランチーニ。

アランチーニはライスコロッケのことで、フォカッチャやアランチーニは他の地域でも食べられていますが、赤玉ねぎがメインになっているのはトロペアならではです。

生でも辛くないと書きましたが、加熱するとめちゃくちゃ甘くて美味しいです。

玉ねぎの香りもけっこうガッツリなので、玉ねぎ嫌いな人にはあまりおすすめしません。


ジェラートを挟んだブリオッシュ

ブリオッシュコンジェラート
ブリオッシュ・コン・ジェラートと呼ばれ、シチリアが発祥とも言われていますが、同じ南イタリアのカラブリアでもよく食べられています。

ジェラテリアに行くとコーンやカップの隣にブリオッシュという変な形のふわふわしたパンが置いてあり、注文するとブリオッシュにナイフを入れてたっぷりのジェラートを挟んでくれます。

これが思ったよりボリューミーで、私はこれだけでお腹いっぱいになりました(笑)。

写真のジェラートはピスタチオ。ナッツが好きなのでジェラートはだいたいいつもヘーゼルナッツかピスタチオを頼んでしまいます。

食べているうちにジェラートが溶けて食べづらいのでは?と思うかもしれませんが、ブリオッシュの表面は卵黄を塗った感じにつるっとしていて以外と漏れてこないです。

ふわふわ部分にはジェラートが染み込むので時間がたつとジューシーな感じにはなります。


家庭菜園でとれる野菜たち

イタリア野菜
ホストの家ではお庭で野菜も育てています。庭というより畑といってもいいくらい広いんですが。

そこで育てている野菜を紹介します。


カラブリア州は唐辛子の一大生産地

まず、カラブリアで有名な農産物といえば唐辛子です。

赤玉ねぎはトロペアの特産品と説明しましたが、赤唐辛子はカラブリア一帯の特産品です。

皆さんご存知の「ペペロンチーノ」とはイタリア語で唐辛子のことで、アーリオオーリオペペロンチーノ(日本でいうペペロンチーノ)はニンニクと唐辛子とオリーブオイルさえあれば作れる家庭料理として、貧しかった南イタリアで生まれたようです。

この唐辛子、めっちゃ辛いんですが現地の人はなんと生で食べています!

私は料理する前にタネを取ろうと切っただけでむせました(汗)。

旧市街のお土産屋さんには乾燥させたものがたくさん売っています。


オリーブオイルも自家製です

オリーブといえばイタリア!ではないでしょうか?

産地としては反対側のプーリア州が有名ですが、同じく温暖な気候のカラブリアでもオリーブは作られています。

ここに来るまで知らなかったのですが、オリーブは隔年結果という特性があるそうで、豊作の年とほとんど採れない年が交互に来るようです。

ホストの家にもオリーブの木があり、ちょうど10月がこのあたりの収穫の時期だそうなんですが、ことしはダメな年とのことで、昨年搾ったオリーブオイルを使わせてもらっています。


他にもいろいろとれる夏野菜や果物

レモンの木
カラブリア州は冬でも氷点下にまでなることはなく、1年を通して比較的温暖な気候です。

そのためカラブリア州でよく食べられている野菜はいわゆる夏野菜と呼ばれるものが中心です。

ホスト宅では唐辛子のほかにナスとピーマンを育てており、オリーブの木以外にもレモンやオレンジ、バナナの木なども生えており、レモンなんか絶対使いきれないくらいたわわに実っています(笑)。

ナスは普通のナスと丸ナス?を育てていて、スーパーなどでも丸ナスの方がよく見かけます。


スーパーで買える地元の加工品たち

イタリアのスーパー
実はトロペアにはロクなスーパーがなく、価格も観光地価格で高めです…。

私が滞在している家はトロペアと隣町の間にあるので、私は隣町にある大きめのスーパーにいつも行っています。

自家用車で観光に来ているヨーロッパ人(主にドイツ人ですが)もわざわざこの隣町のスーパーまで来ているようです。


ワインは赤

カラブリアの赤ワイン
カラブリア州はイタリアの中でもワイン生産量は少なく、日本でお目にかかることはあまりないかもしれません。

DOC(原産地統制呼称)にも認定されているCiròというブランドが比較的有名なようです。スーパーでもたくさん売られていました。

せっかく南イタリアにいるのだから地元のワインを飲んでみよう!と思い、1本買ってみました。

価格は安いもので1.5ユーロくらいから。私は上の写真の3ユーロ弱くらいのものを購入しました。

カラブリア産のワインは赤ワインが中心で、使われているブドウ品種は南イタリアの土着品種、マリオッコやガリオッポなど聞いたことのないものばかり(笑)

私が購入したのはマリオッコに定番のカベルネとメルローをブレンドしたもの。

感想は一言で言うと、スモーキーなカシス!カシスが苦手な私的には…うーん厳しいかも(汗)

と思ったのですが、↓で紹介しているソーセージと合わせたらめっちゃ合う!!

地元のもの同士ってなんでこんなに合うんでしょうか。ソーセージを食べたら本当にびっくりするくらい美味しくなりました(笑)。

カラブリア産の赤いお肉にはぜひカラブリア産赤ワインを合わせてみてください。


ソーセージも赤!

カラブリア産ソーセージ
カラブリア州の名産品に唐辛子があるとご紹介しましたが、実はカラブリア産の食肉加工品はみんなその唐辛子色に染められています。

ハムもベーコンも、ソーセージもサラミもみ〜んな赤いんです。

もちろんスーパーですのでごく普通のベーコンやソーセージも売っています。が、その隣に必ずといっていいほど唐辛子漬けの商品が並んでいます。

中でも「ンドゥーヤ」と呼ばれる柔らかいサラミ(腸詰めだけど中はペースト状)が有名で、パンにペーストのように塗って食べます。旧市街のカフェなどでも食べられます。

流石にスーパーでこのペーストを買っても食べきれる気がしなかったので、普通に固い腸詰め(ソーセージ)を買ってみました。

味は…辛いけど見た目ほど激辛ではない!唐辛子だけでなくパプリカも使われているからでしょうか?

少し酸味もあって、上で紹介した赤ワインとの相性がバツグンです。


チーズも赤い〜!!

写真がなくて申し訳ないのですが…
もうお分かりですね?赤いチーズというのはカラブリア名産の唐辛子に漬けたチーズのことです。

主にハードチーズを唐辛子に漬けた、「周りだけ赤いチーズ」が売っています。


チーズに関しては、スカモルツァという赤くない(辛くない)この地方の有名なチーズもあります。

日本でも有名なモッツァレラチーズと同じ「パスタフィラータ」という製法で作られるチーズです。

フレッシュな状態で食べるモッツァレラとは違い、スカモルツァは数日間熟成させてから食べます。燻製にしたものもあり、そちらはスカモルツァ・アッフミカータと呼ばれます。

いわゆる「さけるチーズ」の仲間ですので、日本人の好みにも合いおすすめです。


おわりに

具沢山ペペロンチーノ
今日紹介した唐辛子、ナス、オリーブオイル、ソーセージを使って具沢山なペペロンチーノを作ってみました。

南イタリアに来る際にはキッチンのついたペンションなどに泊まって、地元の食材で自炊してみるのもおすすめです。