Hej!こんにちは。
デンマークではオーフスの友人の家でしばらくだらだらしたのち、
首都のコペンハーゲンに来て観光しました。
というのも、デンマークに半年間も滞在していたというのに、コペンハーゲンはこれまでになんと4泊(2泊×2回)しかしたことがなく…。
いつかまた来るだろう、と大した観光もしないままだったので、まさかの最後のチャンスになってしまった今回、コペンハーゲンカードをフル活用して観光してみました。
リスボアカードや
ブリュッセルカードの時のように、
今回もちょっと変わった使い方をしています。
参考になるかわかりませんが(笑)、よかったら参考にしてみてください。
コペンハーゲンカード(Copenhagen Card)とは
86のアトラクションとミュージアム&コペンハーゲンエリアの交通機関が無料になるというお得なカードです。
レストランや観光ツアーなども割引になるところがあります。
このコペンハーゲンカードはコペンハーゲン市内だけでなく、コペンハーゲン地域と呼ばれるシェラン島の北東部各地の観光名所で利用でき、交通機関も同じくこのエリアを網羅しています。
カードを購入すると、利用可能施設一覧と地図のついたガイドブックをもらえます。
コペンハーゲンカードの種類と料金
カードの有効期間は24、48、72、120時間の4種類から選べ、公共交通機関のついていないものはなく、どの時間を選んでも無料になる内容は同じです。
2019年現在の料金は以下の通り。
有効期間 | 料金 | 1日あたり |
---|---|---|
24時間 | 399クローネ | |
48時間 | 569クローネ | 約285クローネ |
72時間 | 689クローネ | 約230クローネ |
120時間 | 899クローネ | 約180クローネ |
ちなみに1クローネは17円くらい(2019年2月現在)です。
120時間だと1日あたりがかなり安くなりますが、長期滞在するから何回かに分けて使う、といったことはできません。
5日間(72時間なら3日間など)連続で使用する必要があります。
コペンハーゲンカードの買い方
ネットで事前に購入する場合は公式サイトから予約し、バウチャーを印刷してカードと引き換える必要があります。
プラス60クローネ払えば、郵送もしてもらえるようです。
引き換え場所は
- コペンハーゲン空港(第3ターミナル)のインフォメーション
- コペンハーゲン中央駅構内にあるインフォメーション
- 中央駅近くの観光案内所
- チボリ公園のチケットオフィス
の4ヶ所の選択肢があります。
私は事前に予約せずにコペンハーゲン中央駅構内のインフォメーションで購入したのですが、現地購入であれば上記4ヶ所でなくても、主要なホテルやセブンイレブンでも売っているそうです。
全ての箇所にカードのストックがある保証はない、と書かれていますが、販売している場所が山ほどあるので、現地購入でも問題ないと思います。
販売場所一覧はこちらです。
Sales points | Copenhagen Card
コペンハーゲンカードの使い方
コペンハーゲンカードは日にち単位ではなく時間単位で利用できます。
購入すると制限時間がスタートしてしまうわけではなく、博物館などで最初にスキャンしたときから24時間がスタートします。
電車やバスなどの交通機関ではスキャンはされず、カードに記入した時間を見られます。
記入する時間は1時間刻みで、使い始めの時間を、日/月/年 時間の順に記入します。
例えば、10時半に使い始めるなら「11:00」と記入する感じです。
24時間で巡ったルートと体験談
私はコペンハーゲン滞在中の木曜日、15時すぎに中央駅のインフォメーションでカードを購入し、その足で観光をスタートしました。
つまり制限時間は金曜日の16:00まで!
以下のルートで回りました。
1日目 15:30ころ〜
- コペンハーゲン中央駅
↓ - デザインミュージアム (Design Museum Denmark) 100kr
↓ - ラウンドタワー (The Round Tower) 25kr
↓ - ニューカールスベア美術館 (Glyptoteket) 115kr
1日目の移動は全て徒歩。
2日目
- コペンハーゲン中央駅
↓ エストーA線 92kr(44kr)
ヒレロズ(Hillerød)駅
↓ 徒歩 - フレデリクスボー城 (Frederiksborg Castle) 75kr
↓ 徒歩
ヒレロズ(Hillerød)駅
↓ ローカル線930R 68kr(30.40kr)
ヘルシンオア(Helsingør)駅
↓ 徒歩 - クロンボー城 (Kronborg Castle) 90kr
↓ 徒歩
ヘルシンオア(Helsingør)駅
↓ 388番バス 36kr(16.40kr) - ルイジアナ現代美術館 (Louisiana Museum of Modern Art) 125kr
↓ 徒歩
フムレベック(Humlebæk)駅
↓ 近郊列車Re 92kr(44kr) - コペンハーゲン中央駅
太字のところがコペンハーゲンカードで無料になった部分で、割引や値引きなしで回った場合にかかったお金は726kr!
実際には交通機関はシティパス(1日160krで乗り放題)やRejsekort(上記のカッコ内がRejsekort運賃)を使えばそこまではかからないとはいえ、入場料だけでも普通に入ったら530krしたので、コペンハーゲンカードを利用したことでかなりお得に回ることができました。
ちなみに自分のプランがコペンハーゲンカードでお得になるかは、公式サイトで簡単に調べることができます。
また、2日目の帰りの電車は16時を過ぎていたので、別途運賃を払っていますが、時間内であればここもコペンハーゲンカードの利用範囲内です。
私はRejsekortのpersonal(居住者用)を持っており、デンマークを去る前にそこにチャージしてあった残高も使いたかったため、このような強行プランを立てました。
翌日もまだコペンハーゲンに滞在する場合は、切符を買うよりもシティパスCityPass (English) - DOTや、48時間のコペンハーゲンカードを買ったほうがよさそうです。
デザインミュージアム (Design Museum Denmark)
コペンハーゲンカードを購入して、まず最初に向かったのがデザインミュージアムデンマーク。
別にデザインにめちゃくちゃ興味がある!とかではないので、国立博物館とどっちに行くか迷ったのですが…。
デンマーク(北欧)といえばデザイン、ともよく言われますので、せっかくなので今回はデザイン博物館の方に行くことにしました。
翌日のことも考えて、カードの使用開始を16時以降にしたかったため、駅からのんびりストロイエやニューハウンなどの街並みを眺めながら歩いて向かいました。
冬なのでもうほとんど日は沈んでましたが…(笑)。
16時ちょうどくらいに到着して、カードをスキャンしてもらい、チケットがわりのバッジのようなものを受け取ります。
展示内容はデンマーク国内のいろいろなもののデザインについてや、19世紀からの変遷など。
このイスの展示が有名なようです。
企画展示は日本のデザインについてで、染め物などのビデオも流れていました。
滞在時間は約1時間。17時閉館だと思い込んでいたのですが、18時まででした(汗)。
ですがまだ次の予定があるので、17時ちょっと過ぎにはデザインミュージアムを後にします。
ラウンドタワー (The Round Tower)
デザインミュージアムからラウンドタワーへはバスを利用しようかと思ったのですが、目の前でバスに行かれてしまい…歩くことにしました。
ラウンドタワーも閉館時間は18時。
到着したのは17時半ごろで、受付のお兄さんにあと30分しかないけどいいか?と聞かれながらも入場できました。
途中階に展示のようなものがあるのですが、とりあえずそちらは時間があったら行こうと思い、まずは一番上まで登ります。
以外と私の前後にも入ってきた人は結構いて、展望台は賑わっていました。
しかし暗い。この時期チボリ公園もやっていませんし、これといったきらびやかなイルミネーションもなく…展望台自体にも明かりがなく、説明書きは読めませんでした😓
なのでそそくさと展望台は後にし、展示部分も無事に見学することができました。
ニューカールスベア美術館 (Glyptoteket)
ニューカールスベア美術館は、カールスベア(英語読みだとカールスバーグ)というビール会社の創始者の息子が建てた美術館です。
木曜日はこの美術館は夜間営業をしているため、最後に行くことにしました。
22:00まで開いており、時間に余裕があるため、こちらも歩いて行くことにします。
展示品は古代ギリシャやエジプトの彫刻が中心で、上の階にはデンマークやその他ヨーロッパの絵画も展示されていました。
館内中心部は広々とした屋内庭園になっており、寒さを気にせずベンチに座って彫刻と観葉植物をのんびり眺めることができます。
ここの庭園にはカフェも併設されており、私が行った時にはディナーを楽しんでいるお客さんも多かったです。
ご自身の予定に合わせて、オープン時間をコペンハーゲンカードの公式サイトでチェックしてみてください。
フレデリクスボー城 (Frederiksborg Castle)
2日目はコペンハーゲン郊外を回ります。
冬場はお城のオープン時間が短いこともあり、結構タイトなスケジュールでした。
まず最初に行ったのはヒレロズという町にあるフレデリクスボー城。
コペンハーゲン中央駅からエストー(S-tog)のA線に乗って終点まで、40分で到着です。
この電車は10分に1本走っているので、特に問題はないと思います(問題なのはそこからクロンボー城、ルイジアナ美術館までの電車&バスでした…)。
駅を出て正面の道を進み、湖まで来るとお城が見えます。あとは湖沿いを歩いて行きました。
駅からお城までは写真を撮りながらのんびり歩いて30分くらい。
10分おきくらいにバスも出ていて、301か302番バスで5分ほどで到着します。
11:00オープンですが、私は少し早めに行ってオープンと同時に入れるようにしました。
庭園も見たい場合は10時からオープンしているので、同じ日にクロンボー城も行こうと思っている場合は、先に庭園を見学しておくことをおすすめします。
皆考えていることは同じ(1日でフレデリクスボー城&クロンボー城)ようで、オープンと同時に結構な人数がチケット売り場に並んでいました。
私は少し前から待機していたのですぐに入れましたが、庭園を見ていて11時になってから並んだ人は入るまでに時間がかかっていました。
1時間半ほど滞在して、帰りはバスで駅まで戻りました。
そしてここで問題発生。
電光掲示板にはクロンボー城の最寄り駅、ヘルシンオア行きの電車があるにもかかわらず…電車がこない。
むむぅ…何故だ…?とか言っているうちに1本電車を逃しました😭
実はこのヒレロズという駅、↑この図のように行き先によって乗り場が異なり、しかも間に駅舎があるという…。私は反対側で電車を待っていたのです…。
電車を逃してからすぐその事実に気づいたものの、次の電車は30分後。
落ち込んでいてもしょうがないので、セブンで焼き鳥を買ってランチにしましたw
クロンボー城 (Kronborg Castle)
ヒレロズからヘルシンオアまで電車で約30分、14時ごろにやっとクロンボー城に到着しました。
ヘルシンオアの駅からクロンボー城までは15分ほど、フレデリクスボー城に比べたらそこまで遠くありませんが、こちらはバスはないので歩くしかありません。
駅を出て右手、海沿いをずっと歩いて行くと到着します。
クロンボー城はシェイクスピアの舞台になったといわれており、世界遺産にも登録されています。
城内の展示に加え、
塔に登ってスウェーデンを眺めたり、
教会も見学して所要時間は1時間ほど。
ちょっと急ぎ足ではありましたが、ルイジアナ美術館に16時に到着しなくてはならないため15時ごろにクロンボー城を出ました。
そしてこれは、ヘルシンオアからルイジアナ美術館まで30分くらいで着く、と思ってきちんと電車の時間を調べていなかった私が悪いのですが…
次の電車が15:32発。フムレベックの駅から道に迷わず順調に着いたとしても、到着は16時めっちゃギリギリです。
…と思ったらちょうどルイジアナ美術館まで直通の388番バスを発見!
ダッシュでバスを追いかけ(笑)、無事に乗車、40分ごろに美術館に到着できました。
このバスだと美術館の目の前まで1本で行ってくれるのでおすすめです。
ルイジアナ現代美術館 (Louisiana Museum of Modern Art)
ルイジアナ美術館は平日は22時までオープンしています。
帰りの電車はコペンハーゲンカードを使う予定もなかったので、ここは時間を気にせずゆっくり見ることができました。
到着したときはまだ日が落ちきっていなかったので、暗くなる前にまずは庭園を見学しました。
なんだか不思議な銅像が自然の中にたくさんあって、箱根彫刻の森美術館を思い出します。
館内はこの庭園を囲むように細長い回廊のようになっていて、エリアごとに企画展示が行われています。
一番お客さんも多くて人気だったのが「月」をテーマにした展示エリア。
変な日本語の書かれた展示や、あの草間彌生さんの体験型展示もありました。
帰りはフムレベックの駅まで歩いて行き、電車でコペンハーゲンまで戻ります。
美術館から駅までの間は住宅街で、お店などもなくかなり暗かったです…。
デンマークは治安も良いので大丈夫だとは思いますが、夜に行かれる場合はお気をつけください。
おわりに
このような感じで24時間券で無理矢理2日間観光をしてみましたが、コペンハーゲンに2泊以上するのなら断然48(もしくは72)時間券が良いと思います。
48時間券なら午後に使い始めても、2日目に郊外、3日目はまたコペンハーゲン市内で、という使い方ができるのでおすすめです。
また、フレデリクスボー城やクロンボー城だけでなく、コペンハーゲンから日帰りでオーデンセやスウェーデンまで行くことも可能です。
オーデンセについてはこちらに詳しく書いています。