Hej!こんにちは。
やっとこロンドンの記事が終わりまして、年明けに滞在したデンマークに移ります。
ロンドンから夜行バスでアムステルダムに戻り、
その日の夜には、また夜行バスに乗ってデンマークに向かいました。
体はバッキバキです(笑)。
ユラン半島にあるデンマーク第2の都市、オーフスに向かっていたのですが、直行便がなかったので第3の都市オーデンセで1泊することにしました。
- デンマーク第3の都市、オーデンセ(Odense)ってどんな街?
- コペンハーゲンからオーデンセへの行き方
- 「足跡」を辿りながらアンデルセンゆかりの地を巡ってみた
- 5館共通券で行けるその他の施設
- おわりに
デンマーク第3の都市、オーデンセ(Odense)ってどんな街?
フュン島の中心都市オーデンセ
オーデンセは、スウェーデンのすぐ西のシェラン島にある首都のコペンハーゲン、ドイツの北側ユラン(ユトランド)半島にある第2の都市オーフスに次ぐデンマーク第3の都市です。
フュン島というシェランとユランの間にある島の、真ん中らへんに位置しています。
ちなみにデンマーク自体の人口が600万人弱と少なく、九州と同じくらいの国土に福岡県民よりちょっと多いくらいの人しか住んでいない感じです。
ですのでオーデンセも第3の都市!といってもそれほどの大都市というわけではありません。
オーデンセと言ったらアンデルセン!!
そんなオーデンセですが、見どころはなんといってもアンデルセン!
オーデンセはあのアンデルセン童話を書いたことで有名なアンデルセンの生まれ育った街なのです。
街中にはアンデルセン童話にちなんだ銅像があちこちに飾られており、アンデルセンに関連する施設もたくさんあります。
オーデンセにはオーデンセカードやオーデンセパスといった観光パスはありませんが、「5-in-1-ticket」というミュージアム5館共通券があります。
というか、2019年現在、ミュンターゴーエン以外の博物館にも行きたい場合は必ずこの共通券を購入することになっているようです。
コペンハーゲンからオーデンセへの行き方
私はアムステルダムからの夜行バスで到着しましたが、この記事のタイトルにもあるように、コペンハーゲンからの日帰りも十分可能です。
電車でのアクセス方法
デンマーク国内の電車は、ほとんどDSBという国鉄が運営しています。
公式サイト(英語かデンマーク語)から時刻表を検索したり、チケットを購入することができます。
英語が無理な方は日本語のサイト
Europe by train and bus made easy | Rail Europe
からも予約できますが、正規料金+手数料がかかるので、公式サイトからの予約がおすすめです。
ちなみにコペンハーゲン↔︎オーデンセは片道1時間半ほどで、2等車の正規料金は278クローナです。
チケットは駅の券売機で購入することも可能です。
しかしこのデンマーク国鉄DSBの長距離列車にはオレンジチケット(Orange Billet)というチケットがあり、早めの予約だと最安69kr、直前でも正規料金よりは若干安かったりします。
ですのでRejsekortを持っていない限りは、たとえ前日でも事前にネット予約がおすすめです。
※RejsekortというのはデンマークのSuicaのようなもので、カードの種類やレベルにもよりますが、切符を買うよりかなり運賃が安くなります。 これについては追々別記事で紹介予定です…。
バスでのアクセス方法
デンマーク国内はあまり格安バスは走っていないのですが…FlixBusは走っています。
格安バスについてはこちら。
FlixBusのサイトはこちら。
Bus travel through Europe | FlixBus
走ってはいるのですが、オーデンセのバスターミナル(Odense Ørbækvej)がオーデンセ中心部からめっっちゃ遠い!!
しかも、FlixBusのバス停付近からは路線バスは出ていない模様…。ググったところ、最寄りの路線バスのバス停まで徒歩20分以上かかるようです。
ですのでバスの乗車時間は2時間ほどですが、そこからオーデンセ中心部に来るまでにかなり時間がかかりそうです。
私が乗ってきたアムステルダムからの夜行バスのように、コペンハーゲンとドイツ方面を結ぶ夜行バスに限り、オーデンセ駅前を通過(停車)します。
そのため、朝オーデンセ→コペンハーゲン、もしくは夜コペンハーゲン→オーデンセでしたら1日に1〜2本ですが走っています。
バスを利用する唯一のメリットは、鉄道(定価の場合)よりはかなり安いことですが、オーデンセには安宿がありません。
上記の駅発着バスを利用してオーデンセに1泊するより、コペンハーゲンから電車で日帰りの方がおすすめです😓
「足跡」を辿りながらアンデルセンゆかりの地を巡ってみた
さてオーデンセでは、上にも書いた「5-in-1-ticket」というミュージアム5館共通券を利用して観光しました。
実は2019年現在、アンデルセン博物館がリニューアル真っ只中でして…2020年の再オープンまでの間は博物館が移転していたり、チケットなどの制度も流動的なようです…。
最新の情報はオーデンセの観光案内サイト
Welcome to Odense | Visitodense
や、オーデンセの博物館公式サイト
をチェックするようにしてください。
ちなみに新しい博物館の設計はなんと日本人!
新国立競技場や、高輪ゲートウェイ駅をデザインした隈研吾さんという方のデザインだそうです。
そしてタイトルや見出しにもある「足跡を辿る」という言葉、比喩ではなく、オーデンセの街中には本当に足跡があるんです。
この足跡をたどっていくと、アンデルセンゆかりの地をめぐることができます。
私は(特に理由もなく)アンデルセンの幼年時代の家からスタートしたので、そこからの道のりを記していきます。
アンデルセン幼年時代の家 (H.C. Andersens Barndomshjem)
まず最初に向かったのはアンデルセン幼年時代の家。
ここにたどり着く前からあちこちに足跡👣があるのは薄々気づいていました。
が、スルーしてこの幼年時代の家にとりあえずやってきました。
ここは名前の通り、アンデルセンが子供の頃(2歳〜14歳)に暮らしていた家です。
部屋のなかは当時の様子が再現されていたり、
家の裏側にはアンデルセンが夢見た(当時はなかった)お庭などがありました。
受付に行くとチケットは持っているか聞かれ、持っていないというと110krといわれ(夏場は値上がりするようです!)問答無用で5館共通券を買うことになりました。
チケットの代わりに渡されるのは薄いハンドブックとリストバンド。
ガイドブックは英語×デンマーク語など2ヶ国語表記で、日本語はフランス語とペアになっていました。
大聖堂〜教会
幼年時代の家を出て、外観の写真を撮ろうと道路を渡るとちょうど足跡があったので、そこからは足跡をたどっていくことにしました。
大通りに出るとすぐに目に入るのが聖クヌート大聖堂。
ザ・白&シンプルないかにもデンマークらしい教会です。
ずっとデンマークにいていろんな教会を見ていると、みんな白くてシンプルで飽きてくるんですがw、久々にこの白い内装を見て、あ〜デンマークに帰ってきたんだなぁ〜と実感しました(笑)。
大聖堂を出ると、来た方向と反対側に足跡が続いているので、それをたどって先へ進みます。
大聖堂からすぐ近く、横断歩道を渡ると市庁舎の前に着きます。
市庁舎前広場にはアンデルセンと関わりがあるのかよくわからない謎の銅像も飾られています。
市庁舎を通りすぎると、足跡は商店街のような道に続いていきます。
途中、灰色修道士慈善病院という、アンデルセンが子供の頃に精神病患者の話やつぶやきを聞いていたといわれる病院の前を通ります。
そして商店街のような通りを抜けると駅前に広がるキングスガーデンに出ます。
キングスガーデンというくらいですから、お城があります。オーデンセ城です。
お城といってもデカデカとしたものではなく、ただの家みたいな感じです。
アンデルセンのお母さんが洗濯婦としてここで働いていたんだとか。
公園内に入ると、足跡が写真のように少しわかりづらくなるので、見失わないように注意が必要です。
オーデンセ城のすぐ隣にある聖ハンス教会の前を通って通りにでで、アンデルセンの生家を目指します。
聖ハンス教会はアンデルセンが洗礼を受けた教会だそうです。
アンデルセンの家(生家) (H.C. Andersens Hus)
聖ハンス教会からアンデルセンの家に向かう途中の道は工事中で、足跡が途切れてしまいました。
しかし工事現場の壁にこのように案内が書かれているので、それをたどって行くと無事に生家にたどり着きました。
このアンデルセンの家は幼年時代の家に負けず劣らずこじんまりとした家で、内容も正直似たような感じでした。
英語か中国語になりますが、アンデルセンの家族についての説明書きがたくさんあります。
チケットは売っていないので、他の4ヶ所のどこかで事前に5館共通券を手に入れておく必要があります。
アンデルセン博物館 (H.C. Andersen Museum)
アンデルセン博物館は、新しい博物館がオープンするまでの間、暫定的に作曲家のカール・ニールセンの博物館だった場所が利用されています。
そのため、足跡を辿ると博物館には行かず通り過ぎてしまいます…!
↗︎とあるように、アンデルセンの家の少し先から足跡👣ではなく
頭のシルエット🎩を辿ります。
アンデルセンの家ではチケットを販売していないため、チケットを持っていない場合には先にこの博物館に来る必要があります。
黒修道士広場〜監獄
アンデルセン博物館を出て、足跡のあるところまで戻って、先に進みます。
親指姫の像の先、右手に見えるのが黒修道士広場です。
奥の方にオブジェがぽつんとあるだけで、ただの広場です。アンデルセンの時代にははここに劇場があったんだとか。
ちなみに下記で説明する「ミュンターゴーエン」と「ティンダーボックス」にも行きたい場合はここで足跡を一旦外れて左に曲がるとすぐです。
そのまま足跡を辿り続けると、すずの兵隊さんの先にはアンデルセンが通っていた貧民学校のあった貧窮院に着きます。
貧窮院をすぎると足跡はいよいよアンデルセン公園へ。
アンデルセン公園に入る手前には、アンデルセンの母親が洗濯をしていた洗濯場が。
公園内にはアンデルセンの彫像や折り紙の舟のモニュメントなどもあります。
こちらもキングスガーデンと同じく足跡を見失いがちなので気をつけてください⚠️
若干道に迷いながら公園を抜け、
最後に、アンデルセンが子供の頃に訪れて衝撃を受けたという監獄の前を通って、幼年時代の家に戻ってきました。
私は中途半端な場所からスタートしてしまいましたが、博物館からスタートして一周するのが正しい道順のようです。
まぁ一周すれば元の道に戻るので、どこから始めてもいいと思います😅
5館共通券で行けるその他の施設
アンデルセン博物館から黒修道士広場に向かう途中にある道を左手に曲がって、アンデルセンの胸から上の銅像の前を通り過ぎると、右手にミュンターゴーエンというエリアが見えてきます。
5館共通券の残り2つの博物館がこちらにあります。
ミュンターゴーエン (Møntergården)
ミュンターゴーエンのエリアでは、19世紀の街並みが再現されているのですが、その一角にある現代的な四角い建物が博物館になっています。
館内では、オーデンセとフュン島の歴史について展示がされています。
個人的な感想としては、わざわざここだけに行くのに85kr払うなら(ミュンターゴーエンのみ単独チケットも販売しています)、5館共通券を購入したほうがいいかな、というような内容でした。
ティンダーボックス(火打ち箱) (Fyrtoejet)
ティンダーボックスはアンデルセンの童話の世界を楽しめる子供向けの博物館です。
元々は現在リニューアル中のほうのアンデルセン博物館に併設されていたそうです。
こちらも暫定的な移設なのか、このままになるのかはわかりませんが、2019年現在はミュンターゴーエンの敷地内でオープンしています。
オープンしています、と書きましたが、実のところ私が行ったときは開いていなかったようで、どこにあるのか見つけられませんでした💦
ハンドブックには、5月26日オープンと書いてありました。(これが2018年のことなのか、2019年のことなのか…?)
おわりに
今回は博物館の大リニューアル中ということで、普段とはちょっと違うアンデルセン巡りになってしまいました。
そうでなくてもデンマークの観光地は基本的に、季節によって料金や営業時間が変わります。
オーデンセを訪れようと思っている方は事前に公式サイトをチェックすることをおすすめします。