※2018年夏の情報です。最新の時刻表などの情報はリンク先のサイト等で確認してください。
Buon giorno!こんにちは。
ここ、南イタリアは完全な車社会です。
私が今いる町は路線バスもほとんど見かけません。
…が、ホストのお母さんはなんと免許を持っていないらしいです!!
だから歯医者さんまで一緒にてくてく歩いて行ったわけですが…(笑)。
かくいう私も日本にいる頃からペーパードライバーで、免許取得後は一度も車を運転したことがありません。
なのになぜか国際免許証を申請し、もちろん一切使うことなくまもなく期限が切れます。私は一体何がしたかったのでしょう?(笑)
さて今年の7月、夏真っ只中にフランスのロワール地方で1泊2日の古城巡りをしてきました。
この古城巡りはアクセスがものすごーく悪く、ほとんどの人はレンタカーを借りて回るそうです。
もちろん私は運転したくない(できない)ので、公共交通機関のみで回ってきました。
それでも2日間で4つのお城(外観のみも含めたら6つ!)を巡ることができたので、そのときの経験をご紹介します。
そもそもロワールの古城とは?どこにあるの?
“ロワール”というのはフランスを流れる川の名前です。
広範囲を流れているので、フランスには「なんちゃらロワール」とか「ロワールなんちゃら」という地名がたくさんあります。
そしてお城があるのが、世界遺産にも登録されているロワール渓谷の周辺です。
ロワール渓谷についてwikiで調べたところ、
ロワール渓谷(ロワールけいこく)は、フランスのロワール川流域に広がる渓谷。アンボワーズ、アンジェ、ブロワ、オルレアン、トゥールといった歴史上の重要都市が点在し、また何よりも数々の名城が現存していることから「フランスの庭園」の異名を取る。また、かつての宮廷が多く置かれ、典雅なフランス語が発達したことから「フランス語の揺籃地」とも呼ばれる。
ロワール渓谷 - Wikipediaより
とのこと。
地図でいうとこのあたり。
サントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏のあたりにお城は集まっています。
パリからロワール地方までのアクセス
パリからロワール地方まではそれほど遠くないので、日帰りで行くことも可能です。
しかしこのあたりはお城がたくさんあるにもかかわらず、日帰りだと行ける場所が限られてしまうので、できれば1泊以上することをおすすめします。
行きたい古城と拠点にする町を決めましょう
古城巡りの拠点に最適なのは、トゥールまたはブロワ、と地球の歩き方に書いてあったので
私はあまり深く考えずに良さそうなペンションがあったトゥールに宿を取ってしまいました。
しかしよくよく行きたいお城へのアクセスを考えてみると、ブロワを拠点にすればよかった…!とあとから気づいたので、先に行きたいお城を決めてから拠点(宿)やアクセスを考えるといいと思います。
パリからブロワまでのアクセス方法
- ブロワ城
- シャンボール城
- シュベルニー城
- ショーモン・シュル・ロワール城
- (アンボワーズ城)
- (クロ・リュセ城)
上記の古城を訪れる際はブロワを拠点にするのがおすすめです。
電車で行く場合
パリ・オステルリッツ駅から行くのがおすすめです。
この駅からですと、1日に何本か直通列車が出ており、それ以外の電車でもオルレアン乗り換えで行くことができます。
モンパルナス駅からも行けるには行けるのですが、こちらは必ず乗り換えが必要で、料金も3倍くらいすることが多いのであまりおすすめしません。
所要時間は2時間弱ほどです。
バスで行く場合
乗り換えなしで行けるバスもパリ市内各地から出ています。
しかしバスは所要時間2時間半〜3時間半ほどと電車よりも時間がかかります。
また料金も電車と比べてとても安い!というわけでもないので、こちらもあまりおすすめではありません。
利用するとしたら、オステルリッツ駅の対岸、ベルシー駅から出ているOUIBUSくらいでしょうか。
OUIBUSはフランス国鉄の子会社が運行している格安バスで、こちらですと所要時間2時間半、料金も電車よりもかなり安いです。
私はモンサンミッシェルに行ったときにこのOUIBUSを利用しましたが、特に乗り心地も悪くなく快適に過ごせました。
パリからトゥールまでのアクセス方法
- トゥール城
- シュノンソー城
- ロシュ城
- ヴィランドリー城
- アゼー・ル・リドー城
- シノン城
- ソミュール城
- (アンボワーズ城)
- (クロ・リュセ城)
はトゥールからのアクセスがおすすめです。
眠れる森の美女のモデルとなったユッセ城は、残念ながら公共交通機関のみでたどり着くのはかなり困難なようです。
あきらめてこのような
トゥール発 日帰りツアー (ロワールの古城) のおすすめランキング | フランス旅行の観光・ツアーの予約 VELTRA
ツアーかタクシーを利用するしかありません。
ちなみに現地発着のツアーに参加する場合はどのお城に行くにせよ、ほとんどこちらのトゥールが拠点になります。
電車で行く場合
トゥールへも、ブロワと同じようにオステルリッツ駅から直接で行けるのですが、2時間半ほどかかります。
モンパルナス駅からですと料金は少し高いですが、こちらは1時間ちょっとで行けます。
直通もしくはサン・ピエール・デ・コール駅で乗り換えです。
バスで行く場合
こちらも直通のOUIBUSが走っています。
所要時間は3〜4時間かかりますが、電車より安いので時間に余裕のある場合は検討してみてもいいかもしれません。
シャルルドゴール空港からもバスが出ているようです。
電車やバスの時刻表、料金についてはこちら
SNCF – Timetables, Trains, Traffic, Services, International | SNCF
かこちら
Train travel around France and Europe by OUI.sncf
で検索ができます。
ブロワ駅はBlois-Chambord (FR)
トゥール駅はTours centre (FR) (Centre-Val de Loire)です。
ブロワ城、シャンボール城、シュベルニー城
初日は早朝パリを出発し、ブロワ城(外観のみ)、シャンボール城、シュベルニー城を見学しました。
この3つのお城だけでしたら、パリから日帰りも十分可能です。
Navette Châteaux 巡回バス
というのも、ブロワ駅からは夏季のみ、1日2往復ですがこれらのお城(+ボールガール城)を巡回するバスが走っています。
たった2往復しかないので、このバスを利用して4ヶ所全てを回るのは困難ですが、私は
徒歩で ブロワ駅↔︎ブロワ城
1往復目の行き ブロワ駅→シュベルニー城
1往復目の帰り シュベルニー城→シャンボール城
2往復目の帰り シャンボール城→ブロワ駅
と回りました。
このバスは1日何回乗っても6ユーロ、レシートを見せると城の入場料も若干ですが割引になります。
アンボワーズ城、クロ・リュセ城
2日目は宿泊先のトゥールから電車でアンボワーズへ行き、アンボワーズ城とクロ・リュセ城を見学しました。
アンボワーズ駅へのアクセス方法
アンボワーズ駅は、ブロワ駅とトゥール駅の間にあります。
トゥールからもブロワからもだいたい2駅です。
まれに停まらない電車もあるようですので、乗車前に途中停車駅を確認してください。
アンボワーズ駅からのアクセス
駅を出てまっすぐ進むと川が見えてくるので、川を渡ります。
間の島を通過して反対岸に着いて、大通りをさらに進むとアンボワーズ城が見えてきます。
アンボワーズ城を通り過ぎ、大通りが細い道になってもさらに10分ほど進み続けるとクロ・リュセ城です。
難しいことはありません。ひたすらまっすぐです。
トゥール城
せっかくトゥールまで来てしまったのだから、ということで2日目の朝にトゥール城の外観だけ見に行きました。
トゥール城はトゥールの街中にあり現在は美術館として利用されているようで、シャンボール城やシュベルニー城のようなザ・お城!といったイメージでもなく…
普通の建物とあまり見分けがつかないような感じでした。
おすすめの宿泊エリア
おすすめ宿泊先① ブロワ
シャンボール城&シュベルニー城の巡回バスを使うのであれば、ブロワがおすすめです。
ブロワの町には教会などの見どころもあります。
パリから行くならトゥールよりも交通費がかなり安いですし、上記のお城に行くんでしたらブロワまでで十分です。
おすすめ宿泊先② トゥール
今回挙げたお城以外にもトゥールのさらに先にあるお城を訪れる場合はトゥール滞在がおすすめです。
現地ツアーに参加する場合も、トゥール発着がほとんどですのでトゥールに宿泊した方が便利です。
また街自体もブロワよりかなり都会です。
私が宿泊したのは地球の歩き方にも載っている ホテル ヴァンドーム というところで、ホテルというよりは個人経営のペンションやB&Bのような感じでした。
おわりに
歴史がちんぷんかんぷんな私は、この古城巡りで中世のフランスについてたくさんのことを知ることができました。
本当はユッセ城も行きたかったなぁ〜とか思うのですが(笑)、2日間でほとんど交通費もかからずにこれだけ回れたので満足です。
ツアーにお金をかけたくない!車も運転したくない!という方はぜひ参考にしてみてください。
ちなみにフランス滞在中には、パリから1泊2日でここ以外に、モンサンミッシェルにも行ってきました。
こちらの記事もよろしければどうぞ。