Buon giorno!こんにちは。
私は今、Workawayという制度を利用して、生ハムで有名なパルマの近くの山の中に滞在しています。
チンクエ・テッレまで電車で1時間ほど(最寄り駅まで車で30分かかりますが…)で行けるということがわかったので、連休を使って1泊2日で行ってみることにしました。
私は最寄り駅までホストに車で送ってもらわなければならないということもあって、2日かけて5つ全ての村を回ったのですが、
早起きして丸1日使えばフィレンツェやジェノバから日帰りも十分可能だと思いました。
チンクエ・テッレとは?
チンクエ・テッレとはイタリア語で「5つの土地(Five Land)」という意味だそう。
その名の通り、5つの海沿いの小さな村のことを指し、まとめて世界遺産にも認定されています。
位置的にはリグーリア州の海沿い、ジェノバやミラノの南東側、ピサやフィレンツェの北西のほうにあります。
村の規模的には上の図のように外側から大、中、小、というサイズ感でしたが、一番栄えているモンテロッソでもそれほど大きな町ではなく、こぢんまりとした村、という感じです。
さらにチンクエテッレの両側には、西にレヴァント、東にラ・スペツィアという町があり(こちらは“町”と呼べるくらいの規模)、チンクエテッレ訪問の基点となっています。
私はラ・スペツィアでチンクエテッレカードを購入し、
1日目 モンテロッソ→ヴェルナッツァ→コルニリア→リオマッジョーレ泊
2日目 リオマッジョーレ→マナローラ(→レヴァント→ラ・スペツィア)
と回ったのですが、回った順にするとややっこしいので、西から順に紹介していきます。
ちなみにトレッキングコースは全て閉鎖されており、村と村の間は全て電車を使うように、とチンクエテッレカードを購入した際に念押しされました。
①Monterosso al Mare (モンテロッソ・アル・マーレ)
モンテロッソは駅でいうとレヴァントの隣、チンクエテッレの中で一番ジェノバ側にある村です。
5つの村の中で一番規模が大きく、駅にはカフェも併設されていました。
駅を出るとすぐ目の前にはビーチが広がっており、夏は海水浴客で賑わうそう。
村自体は駅から少し離れています。
海を眺めながら左手に進んでいき、トンネルをくぐると街の中心にある広場へ、トンネルをくぐらずに海沿いを登っていくと高いところから街や海を見下ろせます。
街中にはカラフルな建物やシマシマな教会が。
メインの通りを進んでいき、村を出るとトレッキングコースに続く道があります(2019年2月現在は通り抜け禁止)。
②Vernazza (ヴェルナッツァ)
モンテロッソの隣の村。
こちらは駅と村のメイン通りがつながっており、駅のホームに降り立つといきなりカラフルな建物たちが目に飛び込んできます。
レストランやジェラテリアなどのお店が立ち並ぶ通りを歩いていくと、陸にボートがズラーっと並んだ港にたどり着きます。
冬場は開いていませんが、海沿いを左手に登っていくと小さなお城のようなものもあります。
また、大通りの途中で脇道に入って上がっていくと、モンテロッソやコルニリアに向かうトレッキングコースにつながっています。
トレッキングコース自体は(2019年2月現在)通行止めになっていますが、立ち入り禁止ゾーンの手前からでも海と街を一望できるのでおすすめです。
③Corniglia (コルニリア)
チンクエテッレの真ん中の村、一番小さな村です。
駅は海沿いにあるのですが、村は駅からバスに乗るか階段をしばらく上った先の高台にあります。
チンクエテッレカードを購入した際にも、「コルニリアだけは駅から遠いからバスに乗ってね。」と言われました。
バスは電車の時間に合わせて出ているようで、私たちが乗ったあと、反対側からくる電車を待って発車しました。
バスといっても大型の路線バスではなく、マイクロバスのような感じで、オフシーズンの2月でも結構満員な感じです。
夏場は増便するのかわかりませんが、それでもかなり混みそうです。
帰りは歩いて階段を下りてきたのですが、写真を撮りながらのんびり歩いて20分ほどかかりました。
歩いて上る場合は30分くらいはみておいたほうがいいかもしれません。
④Manarola (マナローラ)
マナローラはリオマッジョーレの隣、フィレンツェやラ・スペツィア側からみて2番目にある村です。
コルニリア側からよりもリオマッジョーレからの方が近く、2つの村をつなぐ海沿いの遊歩道は「愛の小道」と呼ばれているそうです。もちろんこちらも(2019年2月現在)閉鎖されていますが…。
駅を出ると目の前にトンネルがあり、そこを通り抜けると村に着きます。
左手の広場を抜けるとメインストリートにつながっており、カラフルな建物のお土産屋さんやレストランが立ち並んでいます。
通りや港にはボートが置かれており、港町っぽい雰囲気が楽しめます。
港の先の右手には高台へ上る遊歩道が続いており、ポストカードになるような絶景が見渡せます。
⑤Riomaggiore (リオマッジョーレ)
ラ・スペツィアから電車で8分、一番東側にある村です。
村の規模は比較的大きく、駅前は住宅街のような感じでした。
街の中心部に行くには、駅を出て右手に進み、
長〜いトンネルをくぐり抜けます。
トンネルを抜けて左側に出るとメインストリート、右側にさらに下っていくと海へ出ます。
他の村に比べて、圧倒的に宿が多い印象で、ハイシーズンにチンクエテッレで宿泊するつもりならこの村がおすすめです。(詳しくは後述)
観光タイプ別にみたおすすめの村
①一ヶ所だけ訪れるなら「マナローラ」か「ヴェルナッツァ」
- チンクエテッレらしい街並みを一目見てみたい
- 時間はないけどとりあえずチンクエテッレにも行っておきたい!
というような場合はマナローラかヴェルナッツァがおすすめ。
駅から海辺に行くまでにチンクエテッレらしいカラフルな街並みや、
港や通りに並ぶボートなどの景色を見ることができます。
大通りにはカフェやお土産屋さんなどもあり、街歩きも楽しめます。
大通りから脇道に入って高台まで登れば、海と街が一望できるスポットがあり、絶景が見たい!という人にもおすすめの村です。
②他の村とはちょっと違う雰囲気を楽しみたいなら「コルニリア」
他の村と比べて、一番規模の小さい村がコルニリア。
村自体が高台にあり、建物の雰囲気も他の村とは違う感じでした。
もちろんパステルカラーの建物もあるのですが、ゴツゴツとした石造りの家も多く、また違った可愛さが楽しめます。
ただ、上にも書いたように、駅からバスに乗るか階段をひたすら歩いて登る必要があるので、一番行きづらい村ではあります。
特に観光客の多い夏場だと、バスも小さいので歩くしかなくなりそう…。
複数の村を楽しみたい、時間や体力に余裕のある方におすすめの村です。
③(ハイシーズンに)宿泊するなら「モンテロッソ」か「リオマッジョーレ」
宿が多いのは圧倒的にモンテロッソかリオマッジョーレです。
(ハイシーズンに)とつけたのは、オフシーズンだと宿には泊まれても、飲食店などのお店がやっていないからです。
私はせっかくならチンクエテッレ内に宿泊したいと思い、リオマッジョーレの宿を予約しました。
そして夕飯や朝ごはんは近くのカフェやレストランで食べようと思ったのですが…。
宿のお兄さん曰く、「大通りにバーが1軒と、ビストロ1軒しか開いてない。海沿いのレストランも1軒開いてる…かも。(開いてなかった)」と。
しかもバーでは軽食とアルコールしかなく、ビストロでパスタを頼んだのですが…微妙でした…。
ネットで調べたところ、オフシーズンでも観光客のために1つの村につき飲食店は最低1軒は開いている、とのこと。
つまりは1軒しか開いていない可能性があります。
特にモンテロッソとリオマッジョーレは村の規模が比較的大きいことが仇となって、その開いている数少ない店を探すのが大変でした。
じゃあ
オフシーズンはどこに泊まるのがおすすめか
というと、ラ・スペツィアです。
ラ・スペツィアはチンクエテッレと比べると格段に栄えているので、お店もたくさんあります。
安いホステルからきちんとしたホテルまで、宿の選択肢も豊富です。
実際一番近いリオマッジョーレまでは電車で10分もかからないので、チンクエテッレ内に泊まりたい!というこだわりがなければハイシーズンでもラ・スペツィアがおすすめです。
④オフシーズンに行くなら「マナローラ」「コルニリア」「ヴェルナッツァ」
宿はモンテロッソかリオマッジョーレに多いけど、オフシーズンはおすすめしない、と書きました。
じゃあ残りの3つの村はどうなの?というと、
冬に訪れるならモンテロッソやリオマッジョーレよりもおすすめです。
5つの村の中で、唯一開いているお土産屋さんを見かけたのが「マナローラ」。
レストランも少なくとも2軒は開いていて、美味しいランチを食べることができました。
同じくヴェルナッツァもメインストリートにありレストラン、カフェ、ジェラテリア、テイクアウトの店と一通りは開いていました。
コルニリアは飲食店は探していないのでわかりませんが(少なくとも2軒は開いているのは見かけた)、バスが比較的空いているのでハイシーズンよりも訪れやすいと思います。
おわりに
冒頭でも書いたように、私の場合は1泊2日で5つ全ての村をめぐりましたが、電車はけっこう本数があるので、フィレンツェやジェノバから日帰りで全部の村、というのも急げば可能だとは思います。
ですが個人的には日帰りの場合は3つくらいの村を選んでのんびりまわるのがおすすめ。
フィレンツェからなら日帰りツアーもあり、やはりツアーの場合も3つか4つの村をまわるようです。
チンクエテッレ | フィレンツェ観光・オプショナルツアー予約専門 VELTRA
個人でいくつかの村をまわる方は、どの村に行くか、この記事を参考にしていただけると幸いです。