Buon giorno!こんにちは。
チンクエテッレは断崖絶壁の海岸沿いの隙間に作られた5つの小さな村です。
昔は船でしか行き来ができなかったそうで、公共交通機関で行くのは難しそうだな〜と勝手に思っていて、最初は行くつもりはありませんでした。
しかし今滞在しているWorkawayのホストが「休みの日にチンクエテッレでも行ったら?」と。
よくよく話を聞くと、それぞれの村には電車で行くことができ、むしろ車では行けないとのこと。
大都市のジェノバやフィレンツェから日帰りで行けることがわかりました。
今回は現地までの行き方と、現地での移動手段やチンクエテッレカードについてご紹介します。
チンクエテッレ自体について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
チンクエ・テッレへの行き方
チンクエテッレは↑の画像の左下を見てもらえばわかるように、イタリア西海岸の北のほうに位置しています。
有名な都市としては、ジェノバやピサからが比較的近く、フィレンツェからの場合はピサを経由することになります。
また、ミラノからも行くことは可能ですが、インターシティでも片道3時間ほど、乗り継ぎが悪いと4時間以上かかります。
ミラノからの場合は泊まりがけで行くか、乗り間違えや道に迷う心配のない、ツアーなどを利用することをおすすめします。
チンクエ・テッレ日帰り観光!日本語アシスタント同行ツアー<4月~10月/ミラノ発>by Max Harvest | イタリア(ミラノ)旅行の観光・オプショナルツアー予約 VELTRA
ジェノバ(Genova)からの電車での行き方
ジェノバはチンクエ・テッレの西側にあるため、まずは西の起点であるレヴァント(Levanto)に向かいます。
レヴァントへは、ジェノバから1本、もしくはセストリ・レヴァンテ(Sestri Levante)で1回乗り換えて行くことができます。
所要時間は1〜2時間で、レジョナーレ、レジョナーレ・ヴェローチェ、インテルシティといくつか電車の種類がありますが、どれに乗っても大差はないので、都合の良い時間のものを選べばいいと思います。
安く行きたい場合はレジョナーレもしくはレジョナーレ・ヴェローチェで片道6.6ユーロです。
インテルシティの正規料金でも乗り換えなしの2等車なら片道10ユーロとそこまで高くありません。
チンクエテッレ内の村まで直接乗り入れている電車もあるのですが、レヴァントから先は後述するチンクエテッレカードを利用することができます。
いくつかの村をまわる予定ならレヴァントで一旦降りて、チンクエテッレカードの購入がおすすめです。
フィレンツェ(Firenze)からの電車での行き方
フィレンツェからの場合は、東の起点、ラ・スペツィア(La Spezia)を目指します。
フィレンツェからラ・スペツィアは乗り換えなしで1本、もしくはピサの斜塔でおなじみのピサ(Pisa Centrale)で乗り換えて行くことができます。
一番早いのはフレッチャビアンカという特急列車で、約1時間半ほどで着きますが、正規料金だと2等車でも27ユーロします。
早めに予約すれば、割引になっていて鈍行より安い場合もあるので、下記の予約サイトで確認してみてください。
その他の列車だと所要時間は2時間〜2時間半、レジョナーレ(ヴェローチェ含む)なら料金は13.8ユーロです。
チンクエテッレに行くにはどちらにせよラ・スペツィアで電車を乗り換える必要があるので、ここでチンクエテッレカードを購入するのがおすすめです。
降りる駅はCentraleのほうです。
列車の予約は、トレニタリアの公式サイトがおすすめです。
Trenitalia - Homepage English - Trenitalia
手数料はかかりますが、日本語で予約したい方はこちらからどうぞ。
ヨーロッパ鉄道の乗車券・周遊パス予約|レイルヨーロッパ【公式】
チンクエ・テッレ・カード(Cinque Terre Card) とは?
チンクエテッレカードの購入がおすすめ、とここまで何度か書いてきました。
ここからはチンクエテッレカードってなんなの?というのを説明していきます。
チンクエテッレカードの種類と料金
まず、チンクエテッレカードには2種類あります。
①Cinque Terre Trekking Card
これはチンクエテッレの5つの村の間にあるトレッキングコースを通ることができるカードです。
1ヶ所でも村と村の間を歩きたければ、このカードを買う必要があります。
が、2019年2月現在、全てのトレッキングコースが通行止めになっているため、このカードは販売していません。
このカードを持っていると、トレッキングコースを歩ける以外にも、チンクエテッレ内の公衆トイレが利用できたり、ラ・スペツィアのミュージアムが割引になったりします。
また、鉄道には乗れませんが、チンクエテッレ内を走るバスは利用することができます。
②Cinque Terre Treno MS Card
こちらは①のトレッキングカードに加えて、レヴァントからラ・スペツィア間の普通列車とチンクエテッレエクスプレスが乗り放題になるカードです。
つまり、上記でおすすめしているチンクエテッレカードとはこちらのことを指しています。
鉄道乗り放題に加えて、こちらのカードは各駅付近に飛んでいるwifiも利用可能です。(カードにユーザー名とパスワードが記載されています。)
チンクエテッレエクスプレスは夏季のみの運行で、運行期間中はこのチンクエテッレカードも値上がりします。
各カードの料金は以下の通りです。
有効期間 | Trekking Card | Treno MS Card(ハイシーズン) | Treno MS Card(オフシーズン) |
---|---|---|---|
1日券 | 7.5ユーロ | 16ユーロ | 13ユーロ |
2日券 | 14.5ユーロ | 29ユーロ | 23ユーロ |
3日券 | ー | 41ユーロ | ー |
子供料金や家族料金など、さらに詳しく知りたい場合は、英語になりますが、こちらのサイトをご覧ください。
Parco Nazionale delle Cinque Terre - Visit the Park - Cinque Terre Card
ちなみに、ハイシーズンは3月半ば〜10月末で、この期間はチンクエテッレ内の鉄道の普通乗車券も値上がりします。
通常料金は1.9~2.2ユーロですが、夏季は一律4ユーロとなり、ハイシーズンの場合は1日4回以上鉄道に乗るならチンクエテッレカードを買ったほうがお得です。
冬の場合は1日6〜7回乗らないとお得にはならないのですが、逐一電車に乗るたびに切符を買うのが面倒だったので、私はこのカードを購入しました。
特に日帰りで5つ全ての村を回ろうと思っている場合は、切符を買うのやバリデーションに手間取って電車を1本でも逃すと致命的です。
実際、現地にいた観光客は切符を買っている人はほとんどおらず、皆チンクエテッレカードを持っていました。
チンクエテッレカードの買い方と使い方
カードは現地購入もしくはネット購入ができます。
私はオフシーズンに行ったので、現地ですぐに購入できたのですが、夏場は混雑するかもしれません。
ネットの場合はこちらから購入可能(英語)です。
https://card.parconazionale5terre.it/en
ただ、ネット購入の場合は登録が必要で、しかも約1ヶ月前からしか購入できないようです。
現地購入の場合は、各駅の構内にあるインフォメーションで買うことができます。
ラ・スペツィアのインフォメーションはこんな感じで
レヴァントのインフォメーションはこんな感じでした。
カードを購入したら、最初に電車に乗る前に名前を記入し、駅のホームなどにある小さい機械に差し込んでバリデーション(日付の印字と穴あけ)します。
チンクエテッレの村と村の間を移動するには
チンクエテッレ内の村と村の間は、鉄道、バス、徒歩(トレッキングコースが開いていれば)、船(夏季のみ運行)での移動が可能です。
①鉄道
最も早くて便利なのは鉄道です。
冬場はチンクエテッレ内の各駅に停まる電車は1時間に1本ほどの頻度で走っています。
チンクエテッレエクスプレスの運行時期になると本数が増えるようです。
②バス
バスは何ヶ所かで見かけましたが、どことどこの区間で運行しているのかがイマイチよくわかりませんでした(汗)。
公式サイトを見ても、タイムスケジュールはリンク切れになっており、確実に運行していると言えるのは、コルニリア駅とコルニリアの村の区間のみです。
③徒歩
徒歩のルートは、上にも書いたように、私が行った時(2019年2月)は全区間が通行止めになっていました。
繁忙期に向けて修復されるのかはわかりませんが、
少なくとも現時点では街中から見える範囲でも土砂崩れがおきていたので…どうなんでしょう?
④船
船はチンクエテッレエクスプレスと同じく、ハイシーズンのみの運行で、3月の頭〜11月頭くらいまで運行しているようです。
船の時刻表や料金はこちらから。
船の場合は、チンクエテッレと共に世界遺産に登録されている、ポルトヴェーネレという町にも行くことができます。
以前はチンクエテッレカードに船のチケットも付いたものもあったようですが、現在は販売されていませんので、船に乗る場合は別途チケットの購入が必要です。
おわりに
コストのことだけを考えると、冬に行った方がいいのかも!?と思うかもしれませんが、
こちらの記事にも書いたように、冬場はトレッキングコースだけでなく、飲食店やお土産屋さん、観光スポットなどもほとんど開いていません。
その割には中国人観光客がものすごく多く(旧正月の影響もあったかも…)、絶景を独り占め!というほどでもありませんでした…(泣)。
せっかく行くなら、船なども運行している3月〜10月に訪れるのがおすすめです。